植物の生育には窒素、リン、カリウムが必須の栄養素とされています。これらは有機物ではなく無機物です。植物を育てる栄養は基本的には無機物です。水中の有機物がバクテリアによって分解されると無機物になり、それを藻類が取り込みます。そこに光が当たると光合成によって藻類が繁殖し、水は汚れていくのです。藻類もいずれは死んでしまいますが、死んだ藻類自体が有機物であるため、新たな栄養源となって若い藻類を育てます。こうして有機物の再生産が繰り返されるため、水の汚れは進行していきますが、永遠に増え続けるわけではありません。栄養の元となる有機物や無機物を消費してしまえば、いくら光を当てても、増殖することはできません。そして水の汚れは一定のところで停止します。
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