水の話
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豊かな流れが育んだ城下町

京都の町を連想させる家並み

 日本には「小京都」と呼ばれている場所があり、犬山市もその一つです。大手門跡から南へと延びる道沿いを中心に伝統的な建造物や文化財に指定されている建造物が並んでいます。ただし、明治24年(1891年)に起きた濃尾大地震によって多くの家が倒壊して再建されているため、江戸時代のままの姿ではありません。それでも当時の旧犬山藩の大工たちによって建てられた伝統的な家が続きます。
多くの家は道路に面した側に格子戸が張付けられています。こうしたつくりは江戸末期の騒然としていた時に京都でつくられ、全国に伝わったからです。それが京風の雰囲気を醸し出しています。しかもこれら町家の多くはいまも住宅として使用されています。それがかえって生活感の漂う生きた町としての魅力につながっているようです。


犬山街並
 
犬山街並
犬山の魅力は城だけではありません。古い城下の佇まいがあちらこちらに残り、そうした町と一体となって犬山城を引き立てています。


日本で唯一の昼鵜飼
 鵜飼といえば岐阜県の長良川が有名です。捕まえてきた海鵜を馴らし、その鵜で魚を獲る漁法は、紀元前より世界各地で行われていました。日本では中国から伝えられ、ごく一般的な漁法として各地で行われていたようです。
木曽川で鵜飼が行われるようになったのは長良川の鵜飼と同じ今から1,300年前ではないかともいわれています。ただし現在の木曽川鵜飼のもとになったのは犬山城の3代目城主成瀬正親の時代からだとされています。その後、一時中断された時期もあったようですが、明治になって民間会社によって再開されました。夜の鮎は音や光に敏感で石の陰に隠れる性質を持っています。そこで篝火を焚き、船べりを叩き、一斉に逃げ出した鮎を鵜が捕まえます。こうした鮎の性質を利用する鵜飼は夜間に行われるのが普通です。ところが木曽川の鵜飼は日本で唯一、昼間も行われています。鵜飼の期間は5月半ばから10月中旬までです。
木曽川は交通、生活、農業など流域の多くの人々に豊かな恵みをもたらし、軍事的にも重要な役割を担ってきました。しかし同じ濃尾平野の一角にありながら、木曽川の豊かな水量を利用できない地域もありました。

鵜飼
夜だけでなく、昼間も鵜飼が楽しめるのが木曽鵜飼です。昼鵜飼では鵜の動きや鵜匠の手さばきがはっきりとわかります。
(写真提供:犬山市観光交流課)


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