当社が実施中の「フィリピン国浄化槽技術による効率的かつ持続的な下水インフラ 整備に関する普及・実証・ビジネス化事業(中小企業支援型)」がJICAホームページで紹介されました。
フジクリーン株式会社(本社:名古屋市、代表取締役社長:後藤雅司、以下「当社」)は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の支援のもと実施しているフィリピン共和国における 「浄化槽技術による効率的かつ持続的な下水インフラ整備に関する普及実証ビジネス化事業」について、JICA公式ウェブサイトにて事例紹介されましたので、お知らせいたします。
1. 背景と課題
フィリピンにおける公共下水道への接続率は国全体で10%未満と低く、首都マニラでさえ約30%にとどまっています。 特にバギオ市では、標高の高さと急峻な地形により下水道の拡張が困難で、下水道普及率は15%にとどまっています。 その結果、十分に処理されない排水が水路や河川へ流れ込み、河川基準においてBOD値は約2倍、アンモニア態窒素は約19倍という 深刻な水質汚濁が発生しており、地域の水環境保全と公衆衛生の観点から大きな課題となっています。
2. 事業概要
当社は2025年2月より、JICAの支援のもと本事業を開始しました。2025年12月上旬には、バギオ市行政の敷地内に当社製高性能浄化槽2基の設置が完了し、2026年1月より本格運転を開始しました。 本システムは現地の排水基準に準拠した高度処理仕様であり、約1年間のパイロット実証期間を通じて以下の検証を実施してまいります。
- ●処理性能評価
- ●河川への流入負荷低減による水質改善効果の測定
- ●持続的な運転を可能にする維持管理モデルの確立
3. 当社浄化槽技術の特長
当社の浄化槽技術は、インフラ整備が追いつかない地域において以下の優位性を発揮します。
- ●環境負荷低減:河川・地下水の汚濁負荷を直接低減
- ●高度処理:し尿+生活排水を一括処理(下水処理場と同等の処理性能)
- ●維持管理の容易性:操作・維持管理の負担が小さい
- ●省スペース:狭いスペースでも設置可能
- ●分散型処理:その場で処理できるため、長い管路インフラが不要
4. 今後の展開
本年度、日本環境省(MOEJ)と、フィリピン環境天然資源省(DENR)が主催した浄化槽セミナーではオンライン含む300名超の参加者から強い関心を集めました。 今後、バギオ市との連携を一層強化し浄化槽技術の紹介と普及活動を本格的に推進してまいります。 本事業では、集中型下水道ではカバーが難しいエリアに対するソリューションとして、分散型処理(浄化槽)の普及を目指すものであり、JICAが実施している「ダバオ市包括的汚水管理マスタープラン策定プロジェクト」および 「下水道整備のための包括的マスタープラン策定プロジェクト」や、フィリピン政府が実施する「National Sewerage and Septage Management Program (NSSMP)」との連携についても検討していきたいと考えております。当社はフィリピンにおける実証データをもとに、同国各地のきれいな川と衛生的な都市づくりと持続可能で効果的な下水インフラ整備モデルの形成に貢献し、日本の浄化槽技術の国際展開を加速してまいります。
本件に関するお問い合わせ先
会社名 フジクリーン株式会社
所在地 本社:愛知県名古屋市中区丸の内一丁目16番15号 名古屋シミズ富国生命ビル14階
TEL 052-733-0325


